1960年代中期、スウィンギン・ロンドンにフラワー・ムーヴメント。
音楽とファッションが化学反応を起こしたヒップな時代。
シーンを牽引するミュージシャン達のごく一部は続々と湧くセカンドジェネレーションに既存のシーンを任せ新しい音を模索した。その源流となる理由として挙げられるのがリトル・リチャードのバックで金切りギターを弾いていたジミ・ヘンドリクスの登場。
誰もが口を揃えて「宇宙人がやってきた」と。目の当たりにしたTHE WHOのピート・ダウンゼントとYARDBIRDS~BLUESBREAKERS~CREAMと渡り歩くエリック・クラプトンは急遽座談会を設け、「オレ達は失業に追い込まれる」と真剣に語り合ったそうな。
※エリック・クラプトンが最初に結成したバンド名はROOSTERS。あのルースターズはもしやここから採った?
と十代の頃勘ぐりましたがハウリン・ウルフの"LITTLE RED ROOSTER"が正解。
そしてこちらがストーンズのカヴァーVERSION。
キースが流石のコメントを残していた。
「ハープを吹いている姿がミックの本来の姿だ」と
余談ですがベーシストであるビル・ワイマン氏のソロ作1st『モンキー・グリップ』はなかなか聴かせるスワンプロックで高得点です。
デビッド・ボウイ(MANISH BOYS)、マーク・ボラン(JOHN's CHILDREN~T.REX)、ピート・ダウンゼント(THE WHO)、スティーヴ・マリオット、ロニー・レイン(共にSMALL FACES~FACESなど)、レミー・キルミスター(ROCKIN VICKERS~HAWLWIND~MOTORHEAD)そして天才セッションマンのジミー・ペイジ(ペイジ&プラント)etcが特にハードな音を追及し60年代のMODは影を潜めフラワー・ムーヴメント~ウッドストックへと辿ったのだと思う。ジミー・ペイジはMODに該当しないとも言われそうですが音楽家として散々MODバンドのバックで強烈ギターを弾いていたのでここでは同類とします。
そもそもMODとは何だ?
と起源から学ぶことよりも音楽原体験で得たMODという言葉を個々人で分析し、アンテナを張り巡らせ一つ一つ音楽に触れて解釈していくことがサウンドを楽しむ鍵となることでしょう。見た目から入るのも一つのキッカケですが音楽>ファッションでありたいと思うのでした。
~次回につづく~